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ちゅうか、おじさんがビリーを大事に大事にしているとゆー事をねちねち書きたかっただけです。
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きみの乗ったフラッグが回収されたと聞いても、僕は身動き一つとれなかった。きみの安否は聞くまでもなかった。
ただ、きみとやり合ったガンダムも同じように破壊され、暫くあのモビルスーツ、そしてソレスタルビーイングによる武力介入行動には制限があるだろう、との予測だけは叔父に聞いていた。
頑張ったな、
と、おじさんに言われても僕は何も感じることができなかった。
(僕は…きみ一人満足に護る事ができなかった…)
ぼろぼろになったフラッグのかけらを集めて、モビルスーツを作りなおすことはいつだってできる。けれど、ばらばらになったきみをつなぎあわあせても、二度と戻ってきたりはしない。
一度、二度、おじさんに彼の事を聞く機会があった。聞くか?と言われて、僕はその度に首を横に振ってそれ以上の話を拒否した。
そうでもしないと、僕の心が折れそうだったからだ。
あの時きみを止めていれば。
そんな、たら、れば、の仮定ばかりが頭の中で交錯する。いや、それよりもきみを失ってしまったのは僕の技量不足だ。きみには何も落ち度もなかった。人間の限界の重力に耐え、いつだってきみは僕の望む以上の技量を示してくれた。そんなきみを失ってしまったのは僕の責任だ。
「アロウズに、参加するかね」
ある日、自宅を訪ねてきたおじさんに言われた。休日だったので、私服姿で穏やかな面持ちではあったけれど、おじさんは立派な軍人だ。その言葉も優しい口調だけれど、その中身はひどく厳しく残酷なものだ。
「おじさん…僕はもう…」
誰も失いたくない。その言葉は、喉の奥に引っ掛かって出てこなかった。僕の心の中に、まだ彼がどこかで生きていると思いたい部分があって、だから口には出せなかった。失った。亡くした。そんな言葉を一言でも使えば、彼が本当にいなくなってしまう気がしたから。
僕が小さく震えているのに、おじさんはやっぱり気付いて優しく肩を叩いてくれた。
「そうか。いつでもいい。ビリーがいいと思った時に来てくれれば、いつでも迎えてやる」
おじさんは、僕が機械工学が好きで、本当に好きで、モビルスーツの開発に携わりたいと言った時のあの情熱を買ってくれている。ついでに、ビリーは優秀だと言って、親戚のどの子供よりも大事にしてくれた。
今も、言葉にしなくても僕の気持ちをくんでくれる、優しい人だ。
「うん…ありがとう。おじさん」
できるだけ、精一杯の気持ちをこめて笑顔を作ったけれど、不器用な僕はちゃんと笑えていたのかわからない。おじさんはもう一度手をのばして、僕の頭を撫でてくれた。まるで、小さい子にそうするように。
「辛かったな」
「……うん…」
僕よりもずっと、おじさんの方が軍籍にあった年数は長い。勿論、仲間をなくしたり、したくもない別れを経験した数は僕よりも多いだろう。だから、こうして僕の気持ちをわかってくれるんだ。
優しい人が、そばに居て良かった。
(きみは……)
人の優しさに触れると、必ず思い出すのはきみの事だ。僕は、きみに本当に精一杯の事ができていたのかな。本当に、あれがベストだったのかな。僕はきみに、優しくしていたかな。
そんな事ばかり、考えてしまう。
暗く曇った瞳を見られたくなくて、僕は顔を下に向けたままじっと動かなかった。
おじさんはそんな僕の頭を、暫く撫でていてくれた。
子供に戻った気持ちになる。
(できれば、戻りたいよ…グラハム…)
きみと出会ったあの瞬間まで。それからの時間をすべてやり直すことができるんだったら、僕はもっと、もっと、君にしてあげられることがあったのに。
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ところで次の週にビリーが出てくるんじゃないですか、と言う情報があったのですが、本当ですか。あとアロウズのパーティーってなんですか。パーティー…耳慣れない響きだ!(笑)正装のビリーが見れるんじゃないですか、との事ですが、軍人なのであのダッサイ軍服着て出てくるんじゃないんですかね?
服装はともかくビリーが出てくるって言われた時点でもう地に足がついてないんですけどこんなんで放送見て大丈夫なのかな…鼻血が止まらない…。月曜日無理に休みとって良かった!