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ビリーのかわいそうな頃をできるだけ考えないようにしていたけど、今週の放送を見てその部分を補完しないとどこにも行けないんだな…ってわかった…。しょんぼりするけど、そのへん、整理していきたいです。
とゆーわけでしばらくスメラギくんとビリーの話をかきます。



 *****
彼女が僕とのとこに来てくれた時、彼女は心の傷を誰かに消してほしいのだな、と僕は見当違いの答えを出して、彼女の手を引いた。「ごめんね、ビリー」
彼女の綺麗な横顔が、暗く沈んでいたことしかもう思い出せない。酒瓶を抱えて、昼も夜もなく酔っ払う彼女を最初の頃こそ微笑ましく見ていた。
彼女の、心の傷がどんなものかも知らずに。
「ごめん、だなんて他人行儀だな。僕は構わないって言っただろう?」
ただしそのアルコール摂取の量は、少し控えてほしいけどね。僕は苦笑して彼女を振り返る。彼女の口元に、小さな頬笑みが浮かんだ。ただしそれは、昔見た花の咲くような頬笑みではなく、ただ疲れた時に小さく出る自嘲めいた微笑みだったけれど。
グラスを傾けていた手を一度テーブルに戻して、彼女の手が僕の手を掴んだ。柔らかい感触。温かい温度。
ここに、きみが居るという紛れもない事実。
「ビリー、」
こちらを見ているきみの瞳が、僕を見ていないと分かっていた。虚空を見つめる彼女の視線が、僕に焦点を合わせる事は決してないのだと、その時もうすでに気付いていた。彼女が呼んでいる僕の名前は、ここにいる僕ではない。どこかに居る彼女の幻想そのものの名前で、僕の手を取る彼女の手はここではないどこかを掴んでいる。
(…それでもいいんだ…)
本当は、わかっていたんだ。
きみが胸の中で僕の事をどんな風に思っているのか、と言う事を。友達以上には考えられないわ、と言った気持ちはそれ以上に育たないって分かっていたんだ。
だけどきみを放っておくことができなくて、それで傍に居たかったんだ。勿論、わかっていながらきみの心がいつかこちらに傾くんじゃないかと少しは考えていた。
「ごめんね、」
謝罪の言葉をまた口にして、その酒臭い息が僕の顔に近付いた。
彼女に、とても憧れていたんだ。
どんなかたちでもいい、彼女の近くにいることができればいい、と思ってしまうくらいに。





>>>
時間がなくて尻切れトンボに…(笑)
今週のビリーを見てまだごちゃごちゃしているので、泣いていないで頭の中を片付けたいと思います。整理できたらこれは消すかも。いや、消す。
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