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食事をしているグラハムを妄想するのが好きです。
なんか動きがきれいなような気がするから。
なんか動きがきれいなような気がするから。
*****
最近きみは、楽しそうな顔をしているな、とグラハムに言われた。
確か、食堂で食事をしていた時だと思う。
「エイフマン教授と一緒に仕事をするのが、そんなに楽しいのかい」
言い方や言葉にとげはなかったけれど、それはとてもきみらしくない物言いだったので、思わず目の前にあった皿から視線を上げて、きみの顔を見た。グラハムは僕の真正面に座って涼しい顔をしてフォークを口に運んでいる。白いお皿に乗っているのは、マッシュポテトとチキンソテー。
「…なんだか、嫉妬しているみたいな言い方をするんだね」
なんでもないような顔をして、そんな言葉を使って僕に話しかけて、まるで僕のエイフマン教授に対する尊敬の気持ちに嫉妬しているみたいだったので、それをそのまま言葉に出した。きみはちらりと僕の方を見て、そっと視線を伏せる。小さな肯定の態度。
「……きみらしくもない」
持っていたフォークを皿の端に置く。かちりと音がして、きみが顔を上げた。
「尊敬する教授と一緒に仕事をしているんだ。楽しくないわけがないだろう?」
視線がぶつかった瞬間に、僕は笑ってしまっていた。表情を緩める僕に、きみはむっとした顔を作って、それでも食事をする手は止めない。
「確かに、らしくないな」
そうだよ。嫉妬をして、僕にこんな風にからかわれて。きみはそんなキャラじゃないのに、どうしたんだよ。
(グラハムは…僕の事がすきなのかな…)
拗ねているようなきみの表情を見ているうちに、そんな考えが頭の中にふと浮かんできた。どうしてそんな風に考えるのか、と言うと、僕も学生時代に似たような気持ちになったことがあるからだ。
尊敬する教授の講義を熱心に聞いて、口から出てくる言葉は教授の話ばかり。そんなに教授の事が好きなのかい?と聞いたら嫉妬しているの?と逆に笑われてしまった。
だから、きみもそうなのかと一瞬考えたんだ。
「カタギリ、手が止まっている」
グラハムの顔を見ながら美しい昔の思い出に浸っていると、きみのからの指摘の声が飛んできた。らしくない、と言われたからなのか、その声がいつもよりも不機嫌なように聞こえる。
「もう、お腹いっぱいだよ」
「食べろ」
「無理無理。勿体ないからあげる」
まだ半分くらい残っている皿をグラハムの方に押しやった。グラハムは厳しい顔をしてそれを受け取る。
「きみは、よくそんな小食で身体がもつな」
「パイロットじゃないもの。胃も、そんなに大きくないし」
一緒に食事をしていると、グラハムはいつも僕の倍量は食べる。身長こそ僕よりも低いグラハムだけど、食事の量も運動量も、格段に僕よりも上だ。きっと胃袋も僕よりも丈夫にできているんだろう。僕が押しつけた食事に、一瞬だけ嫌な顔をしていたくせに、それも全部食べる気でいるみたいだ。
食事をしているグラハムを見ているのは好きだ。フォークを扱う手元も、咀嚼をするときも口元も、見ていてとても綺麗だと思う。
(……僕も、彼の事が好きなんだけどなあ)
グラハムは、さっきの話についてもう口を開こうとしない。だけど、どうしても聞きたい。彼の、その発言の意図を。
「…僕も、ガンダムに嫉妬をしているよ」
彼の手が、ぴたりと空中で止まった。一呼吸置いて、こちらに視線を向ける。僕はできるだけ真面目に見えるように、顔じゅうの筋肉を緊張させる。ただ、それを見て彼が何を感じたのかはわからない。
「きみが始終ガンダムの話ばかりするから。それも、楽しそうに」
視線を合わせたままそこまで言って、なんだか恥ずかしくて顔を横に向けてしまった。こんなにも正直に自分の気持ちを言葉にしたのは、たぶん初めてだ。
きみは持っていたフォークを皿の上に乗せて、まだこちらをじっと見ている。
「……そうか。嫉妬しているのか」
「うん」
確認するように僕の言葉を繰り返したグラハムに、僕は首を縦に振る。そうか、ときみはもう一度口の中で呟くように言ってから、食事の続きをはじめた。
>>>
これもそのうち書き足してテキストの方にサルベージ予定です。
カスタムフタッグ制作一週間中の話、みたいなかんじで…。
書き始めるとなんだか長い話になったので、時間のある時に頭とケツを書いてくっつけてテキストに移動します。もっとこう…おもしろいテイストにしたかったんだけどなあ。
そうこうしている間に日付までかわってしまった…。
グラハムが食事を作る時はビリーに呆れられながら「またジェイミー・オリバーの番組を見たのかい?」って言われればいい…。(と、言う話を書こうかと思っていたのですが時間がなかったので今日は諦めました。また後日書きます)
確か、食堂で食事をしていた時だと思う。
「エイフマン教授と一緒に仕事をするのが、そんなに楽しいのかい」
言い方や言葉にとげはなかったけれど、それはとてもきみらしくない物言いだったので、思わず目の前にあった皿から視線を上げて、きみの顔を見た。グラハムは僕の真正面に座って涼しい顔をしてフォークを口に運んでいる。白いお皿に乗っているのは、マッシュポテトとチキンソテー。
「…なんだか、嫉妬しているみたいな言い方をするんだね」
なんでもないような顔をして、そんな言葉を使って僕に話しかけて、まるで僕のエイフマン教授に対する尊敬の気持ちに嫉妬しているみたいだったので、それをそのまま言葉に出した。きみはちらりと僕の方を見て、そっと視線を伏せる。小さな肯定の態度。
「……きみらしくもない」
持っていたフォークを皿の端に置く。かちりと音がして、きみが顔を上げた。
「尊敬する教授と一緒に仕事をしているんだ。楽しくないわけがないだろう?」
視線がぶつかった瞬間に、僕は笑ってしまっていた。表情を緩める僕に、きみはむっとした顔を作って、それでも食事をする手は止めない。
「確かに、らしくないな」
そうだよ。嫉妬をして、僕にこんな風にからかわれて。きみはそんなキャラじゃないのに、どうしたんだよ。
(グラハムは…僕の事がすきなのかな…)
拗ねているようなきみの表情を見ているうちに、そんな考えが頭の中にふと浮かんできた。どうしてそんな風に考えるのか、と言うと、僕も学生時代に似たような気持ちになったことがあるからだ。
尊敬する教授の講義を熱心に聞いて、口から出てくる言葉は教授の話ばかり。そんなに教授の事が好きなのかい?と聞いたら嫉妬しているの?と逆に笑われてしまった。
だから、きみもそうなのかと一瞬考えたんだ。
「カタギリ、手が止まっている」
グラハムの顔を見ながら美しい昔の思い出に浸っていると、きみのからの指摘の声が飛んできた。らしくない、と言われたからなのか、その声がいつもよりも不機嫌なように聞こえる。
「もう、お腹いっぱいだよ」
「食べろ」
「無理無理。勿体ないからあげる」
まだ半分くらい残っている皿をグラハムの方に押しやった。グラハムは厳しい顔をしてそれを受け取る。
「きみは、よくそんな小食で身体がもつな」
「パイロットじゃないもの。胃も、そんなに大きくないし」
一緒に食事をしていると、グラハムはいつも僕の倍量は食べる。身長こそ僕よりも低いグラハムだけど、食事の量も運動量も、格段に僕よりも上だ。きっと胃袋も僕よりも丈夫にできているんだろう。僕が押しつけた食事に、一瞬だけ嫌な顔をしていたくせに、それも全部食べる気でいるみたいだ。
食事をしているグラハムを見ているのは好きだ。フォークを扱う手元も、咀嚼をするときも口元も、見ていてとても綺麗だと思う。
(……僕も、彼の事が好きなんだけどなあ)
グラハムは、さっきの話についてもう口を開こうとしない。だけど、どうしても聞きたい。彼の、その発言の意図を。
「…僕も、ガンダムに嫉妬をしているよ」
彼の手が、ぴたりと空中で止まった。一呼吸置いて、こちらに視線を向ける。僕はできるだけ真面目に見えるように、顔じゅうの筋肉を緊張させる。ただ、それを見て彼が何を感じたのかはわからない。
「きみが始終ガンダムの話ばかりするから。それも、楽しそうに」
視線を合わせたままそこまで言って、なんだか恥ずかしくて顔を横に向けてしまった。こんなにも正直に自分の気持ちを言葉にしたのは、たぶん初めてだ。
きみは持っていたフォークを皿の上に乗せて、まだこちらをじっと見ている。
「……そうか。嫉妬しているのか」
「うん」
確認するように僕の言葉を繰り返したグラハムに、僕は首を縦に振る。そうか、ときみはもう一度口の中で呟くように言ってから、食事の続きをはじめた。
>>>
これもそのうち書き足してテキストの方にサルベージ予定です。
カスタムフタッグ制作一週間中の話、みたいなかんじで…。
書き始めるとなんだか長い話になったので、時間のある時に頭とケツを書いてくっつけてテキストに移動します。もっとこう…おもしろいテイストにしたかったんだけどなあ。
そうこうしている間に日付までかわってしまった…。
グラハムが食事を作る時はビリーに呆れられながら「またジェイミー・オリバーの番組を見たのかい?」って言われればいい…。(と、言う話を書こうかと思っていたのですが時間がなかったので今日は諦めました。また後日書きます)
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