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なんか色々考えていたら自分の中でまとまらなくなった。
ので、書いてみました。
もう、ビリーの事を考えてるとわーっとなる!
ので、書いてみました。
もう、ビリーの事を考えてるとわーっとなる!
*****
一人になった部屋の中が、いつまでも暗い事になれてしまった。そう言えば彼女は日の光が当たるところは嫌いだったと思いだす。いつもカーテンを閉めたがるので、おかしいと思っていた。けれど、それが、彼女の心の傷なのだと勝手に思っていた。
(外部からの視線をシャットアウトするためか…)
僕の所にきたのだって、へたに逃げ回るよりも僕自身が保護すれば安全だと踏んだのだろう。確かに、僕が何もないと言い張れば彼女の身の潔白は証明できる。そこに、何も根拠がなくても。
傷ついた彼女を守ることが、僕の使命だと思っていたのだ。それができることを、幸せだと思っていた。
(何て、ばかだったんだろう)
彼女が飲みかけていた琥珀の液体が漂うグラスが、机の向こうに光って見える。ふざけるな!と言ってたたき割ってしまうことはいつだってできる。それが、今この瞬間にできないのは、僕の弱さだ。そして、彼女の愛を信じていたのも、僕が弱いからだ。
(グラハム、僕は…)
彼女が去って一人になり、きみの事を唐突に思い出す。彼女との生活の中で、過去に封印してしまったきみの事を。
きみは、いつだって強かった。
その強さと意志で、誰にも振り回されずに自分の考えを貫き通した。僕はただ、そんなきみに引っ張られていただけだ。弱い人間だったんだ。
(グラハム、僕が愛だと信じていたものはすべて幻想だったよ…)
きみが、愛だと信じたものは、幻想ではなかったのかい?
その答えを聞く前に、きみは僕の前からいなくなってしまった。今、聞きたいんだ。その答えを。
机に置いた手が細かく震える。
意識の向こうで、グラスが割れる音を聞いた。自分が行動を起こしている自覚のないまま、彼女の痕跡が残る場所をめちゃくちゃにしていた。
幻想だった愛情に、僕は自分で愛想が尽きた。
うすぼんやりした視界の前に、酒瓶が倒れて中身が零れ落ちるのが見えた。その色が、匂いが、彼女を思い出させる。視界がにじんでいるのが、自分の涙の所為だと今頃気付く。
(まだ…僕は自分がかわいそうなのか…)
僕は、僕を守るためにしか涙を流せない。僕は、自分の弱さを憐れんでしか、涙を流せない。
きみは、違う。
きみは、自分のため、それ以上に誰かのために戦える強さがあった。
(僕にも、そんな強さがあれば…)
僕にその強さがあれば、傷ついている彼女をもっと大事にしてあげられたのかもしれない。彼女はすべてを僕にさらけ出してくれたかもしれない。
最初から、
そう、最初からだ。僕にはそれが足りなかった。
ぎり、と奥歯をかみしめる音が響いた。僕の頭の中に。
強くなりたい。
もう、誰かの嘘に付き合わなくてもいいように。誰かに嘘をつかせないために。
決心が揺るがないように、立ち上がった。僕が取るべき道を見つけたよ。きみがいなくても、僕は強くなれる。強くなって見せる。
(きみが、それを愛だと言うのなら)
僕は、今一度ガンダムに挑もう。
今度は、自分自身の力で。
>>>
でも、グラハムの愛は間違えていると思う。
(外部からの視線をシャットアウトするためか…)
僕の所にきたのだって、へたに逃げ回るよりも僕自身が保護すれば安全だと踏んだのだろう。確かに、僕が何もないと言い張れば彼女の身の潔白は証明できる。そこに、何も根拠がなくても。
傷ついた彼女を守ることが、僕の使命だと思っていたのだ。それができることを、幸せだと思っていた。
(何て、ばかだったんだろう)
彼女が飲みかけていた琥珀の液体が漂うグラスが、机の向こうに光って見える。ふざけるな!と言ってたたき割ってしまうことはいつだってできる。それが、今この瞬間にできないのは、僕の弱さだ。そして、彼女の愛を信じていたのも、僕が弱いからだ。
(グラハム、僕は…)
彼女が去って一人になり、きみの事を唐突に思い出す。彼女との生活の中で、過去に封印してしまったきみの事を。
きみは、いつだって強かった。
その強さと意志で、誰にも振り回されずに自分の考えを貫き通した。僕はただ、そんなきみに引っ張られていただけだ。弱い人間だったんだ。
(グラハム、僕が愛だと信じていたものはすべて幻想だったよ…)
きみが、愛だと信じたものは、幻想ではなかったのかい?
その答えを聞く前に、きみは僕の前からいなくなってしまった。今、聞きたいんだ。その答えを。
机に置いた手が細かく震える。
意識の向こうで、グラスが割れる音を聞いた。自分が行動を起こしている自覚のないまま、彼女の痕跡が残る場所をめちゃくちゃにしていた。
幻想だった愛情に、僕は自分で愛想が尽きた。
うすぼんやりした視界の前に、酒瓶が倒れて中身が零れ落ちるのが見えた。その色が、匂いが、彼女を思い出させる。視界がにじんでいるのが、自分の涙の所為だと今頃気付く。
(まだ…僕は自分がかわいそうなのか…)
僕は、僕を守るためにしか涙を流せない。僕は、自分の弱さを憐れんでしか、涙を流せない。
きみは、違う。
きみは、自分のため、それ以上に誰かのために戦える強さがあった。
(僕にも、そんな強さがあれば…)
僕にその強さがあれば、傷ついている彼女をもっと大事にしてあげられたのかもしれない。彼女はすべてを僕にさらけ出してくれたかもしれない。
最初から、
そう、最初からだ。僕にはそれが足りなかった。
ぎり、と奥歯をかみしめる音が響いた。僕の頭の中に。
強くなりたい。
もう、誰かの嘘に付き合わなくてもいいように。誰かに嘘をつかせないために。
決心が揺るがないように、立ち上がった。僕が取るべき道を見つけたよ。きみがいなくても、僕は強くなれる。強くなって見せる。
(きみが、それを愛だと言うのなら)
僕は、今一度ガンダムに挑もう。
今度は、自分自身の力で。
>>>
でも、グラハムの愛は間違えていると思う。
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