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なんかもうグラビリは友情だけでももえる…と思ってから、そんな友情が行き過ぎてもまたいいよね!って結局BLに戻ってきました(笑)どっちでもいい…どっちでもいいんだ!ふたりが幸せになってくれるんだったら!!

あと、いつも拍手ありがとうございます。
なんか沢山もらえると励みになります。本当に。



 *****
深夜になっても電気をつけたままの部屋から、明かりが漏れている。昼も夜もない軍部では珍しくない事だが、前線が宇宙に上がってしまっている今、こんな深夜まで稼働している部署は技術開発部しかない。
少しも休まないきみが心配でその部屋の前を通る。
忙しく鳴るキイボードの音に、足を止める。昼間、眠たいような顔をしていたきみが今ははっきりと目を覚ましているんだろうか。
足を止めてから、何も手土産を持ってこなかった事を思い出す。甘いものくらい、持ってくれば良かった。
きみはよく、仕事の合間に何か口に運んでいた。ドーナツやワッフル。チョコレートなんかも、かじったりしていた。面白がった事務方の女の子が、自分たちのおやつと一緒にきみへの差し入れを買ってきたりしてきたっけ。
ありがとう、と微笑むきみを見て彼女たちが何を言っていたか、多分きみは知らない。知っていれば、自身を卑下して落ち込むこともなかっただろう。
(…教えてやらなかったのも、私だが)
あの頃の事を思い出して、ふっと笑いそうになった。
「ミスター・ブシドー?」
ドアの前で突っ立っていた私のすぐそばに、きみが立っていた。気付くのが遅れたのは、昔の君の事を思い出していたからだ。
不意をつかれた私は一瞬声を出すのを忘れて、曖昧な笑顔を作る。その一瞬の間に、きみは気付かない。
「どうしたんだい?何か新しい通信でも入った?」
昼間は眠そうな顔をしていたのに、今ははっきりと目を覚ましている。けれど、きみの顔は少し痩せたように見えた。
「……眠れなかったの?」
返事をしない私の顔を覗きこんで、きみは優しく聞いてくる。しょうがないなあ、と呟きながら、私を部屋に入れてくれる。
「丁度、休憩しようと思ってたんだ。きみも、そこに座りなよ」
今まで覗き込んでいたモニターをそのままにして、椅子をすすめてくれた。
コーヒーをいれて、それを目の前に置く。
「眠れる時に、寝ておかないとだめだよ」
分別のあるようなせりふを吐くきみが、どうも無理をしているようで返事ができなかった。
そうだ。きみが心配だったんだ。不眠で頑張っているきみの心の中に何か、薄暗ものが潜んでいるようで、心配だったんだ。
言えばきっと笑い飛ばされるようなことだったので、言葉にしては伝えなかった。きみは相変わらず私の顔を見て微笑んでいる。昔のように。
けれど、昔と同じように微笑んでいてもその顔は昔とは全く違う。
昔のように戻りたい。あの頃と同じきみの笑顔が見たい。
過ぎた時間の事を想って後悔する事なんて今までなかったのに、きみの事だけはどうしてもそう考えずにはいられない。
入れてくれたコーヒーは、昔のように美味しかった。ただのインスタントだよ、と、きみは笑うかもしれない。だけど、それは本当に美味しかったんだ。





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アロウズで年越しをしたふたり(笑)はふたりで何してたんでしょうね。茶飲み友達…?的なことしか思い浮かばなくて全然色気がないんですけど!!
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