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今日も携帯テキスト。
なんでってまとめてる時間がない…。
なんでってまとめてる時間がない…。
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(きみは必ず帰ってくると言っていたのに、嘘つきだな)
一人になると、心に浮かんでくるのはきみの思い出ばかりで胸が詰まる。どこにも吐き出せない想いが募って、また泣きそうになる。
デスクに置いた二人の写真は伏せてある。トップスピードの記録を更新した時に二人で撮った写真だ。フラッグの前で笑っているきみが今では滑稽に見える。伏せていて見えないはずなのにまるでそこに在るように目の前に浮かんでくる。僕はきみが好きだったんだ。
失って初めて気付いた。尊敬もしていたし、憧れてもいた。子供っぽいきみの感情を笑ったこともあったけど、そんな瞬間だってずっときみが好きだった。聡いきみは、もしかしたらそんな僕に気付いていたのかもしれない。だけど何も言わなかった。何も言わずにただ、傍にいてくれた。
(後悔するなんて、思ってもみなかった…)
こんな事を言うと、きっと笑われるだろうと思うけど、きみは僕にとって初めて友達と呼べる対等な存在だった。気持ちはそれ以上になってしまったけれど、そう思っていた事だけでも伝えておけば良かった。
きみが出撃の前、何か言いたそうにしてこちらを見ていた、あの視線を覚えている。だけど鈍感な僕は本当の事にはひとつも気がつかなかった。今なら、今なら言える気がするんだ。正直な気持ちを。
(だから…)
帰ってきてほしい。
どんな姿でもいいから。
帰ってきてほしい。
僕のところに。
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