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書きかけなのですが…まとめる時間が今はないのでログ確保のためのアップです。
前も後ろもちょん切ってあるので話の全貌が全然わからないとおもう…。



 *****
いつか僕はきみを殺してしまうんじゃないかと、ある時ふとそんな思いに駆られて止まらなくなった。別に場所なんてどこでも構わなかったんだけど、明日は休暇だというきみを自宅に誘った。真っ白のシーツがかかったベッドと、ソファとテレビだけの簡素な部屋にきみは少々驚いていたけれど、一瞬の沈黙の後に僕を振り返って納得したように頷いた。
「きみは、しょっちゅう泊まり込みをしていたな」
自宅での生活はあってないようなものなんだろう?と小さく笑って聞く。そうだね、と返事をした僕の顔を覗き込み、グラハムは緊張しているな、と声にする。
「…言い出したのは僕の方なのに、ごめんね」
躊躇う視線をフローリングの床に落とすと、彼が僕の手を取って自分の胸にあてる。
「構わない」
強い口調でそう言うと、僕の手を離して上着を脱いだ。
「どうするんだ?今すぐでいいのか?」
ソファの上に放り出された上着に、ハンガーを差し出した。彼が僕の手首を掴んで、顔を近付ける。
「…すぐでいいのか?」
最初の問い掛けに返事をしなかった僕に、二度目の質問。僕が頷くのと、彼の唇が重なるのはほとんど同時だった。柔らかい感触に包まれながら、それでも目の奥に何か詰まったような痛みを覚える。薄く瞼を開くと、グラハムの色素の薄いまつげが細かく震えているのが見えた。口の中に侵入してくる彼の舌は、温かく、甘い。僕は精一杯頑張って彼に応えようとするけれど、技量不足には気付かれていると思う。離れ際にふっと口許に息を吹き掛けて、彼が笑った。
「キスは、必要なかったかな」
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