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いちゃいちゃしているのを自分なりに変換してみた。
*****
僕は悩んでいた。
フラッグのテスト飛行で芳しくない結果が出て、どうやら自分の考えていたことが間違えていたかもしれないと壁にぶち当たって、それでも次の演習までには軌道修正をしなくていはならない。本当ならもう少し時間が欲しいところだけど、僕の無能の所為でパイロットの時間を割くわけにもいかない。
それで、僕は悩んでいた。
悩む時間があるのなら、手を動かせばいいと思われているだろう。だけどこうして考えている時間に、頭の中で一番効率の良いい働きを考えているのだ。
机に頭を乗せて、落ち込んでいるような姿勢で視界の情報をシャットアウトしている僕は、まるで何もかもを投げ出した無能な技術者に見えただろう。
「カタギリ、きみは落ち込んでいるのか、それとも体調が悪いのか」
丸まった僕の背中の方から聞き慣れた声がした。真っ直ぐにこちらに向かってくる声はグラハム・エーカーの声だ。
落ち込んでいる時に目の前に現れるなんて、きみは本当にタイミングが良すぎる。
僕は情けなく崩れた顔をあげて、グラハムの方に振り返った。さっきまで訓練飛行をしていたグラハムは真っ白のパイロットスーツを着たままの姿でそこに立っている。
「……また、着替えもしないで…」
非難を込めた視線も、彼には通じない。だいたい、イヤミが通じない男だ。文句のある時は遠回しにではなくて直接言ってやらなければならない。
けれどその時の僕には文句を口にする元気もなかった。
小さなため息を吐くと、きみは首をかしげて僕の顔を覗き込んだ。
「元気がないな」
すっと伸びてきた手が、前髪を持ち上げて額に触れた。てっきり手袋をしていると思っていたグラハムの手は素手の状態で、温かい掌が額にふれて、驚いてしまった。びくり、と身体を震わせた僕を見てきみは笑い、
「熱はないようだな」
と、僕の事をまるで子供扱いをする。
「…うん、ちょっと落ち込んでいるだ」
遠慮のない、真っ直ぐなきみの視線にその時なぜか甘えたくなった。いつもだったら決して吐かない弱音を吐いてしまった。
落ち込んでいるんだ。
そう口にするだけで、少しだけ胸のつかえがとれたような気がした。
「…そうか…」
僕の言葉にグラハムは一瞬考えるように口元に手を持って行く。一度何かかんがえてから、うん、と首を縦に振った。
それから、さっきまで額にあたっていた手を僕の頬に寄せて、顔を近付けた。
あれ?
と、思っている間に唇が重なる。
近付いたきみは、少しだけ外の風のにおいがした。
グラハムの顔が少し離れたところで僕は我に返り、
「……何をしてるんだ」
と小さな声で抗議をすると、きみは笑ってウインクをした。僕は、きみのその綺麗な顔に非常に弱い。
「元気が出る、魔法だ」
ふふ、と小さな声を出して笑って、さっき自分で触れた僕の唇に指を乗せた。
唇の柔らかさと違う、指の温度が生々しい。
「……きみは、科学者に向かって魔法だなんてよく言う」
グラハムの手を払いのけて怒ると、グラハムは白い歯を見せて笑った。
「元気が出たようじゃないか」
笑った形になった眼に、綺麗に生え揃ったまつげがぱたぱたと音を立てるように何度も揺れた。
ああ、そんな顔をして笑われると、文句の言葉が出てこない。
それに少し、元気になってしまったみたいな。きみの魔法で。
>>>
そのうちいちゃいちゃをエスカレートさせたいな!(笑)
ちゅうかもう自分の妄想の幅の狭さに泣けてくる。
フラッグのテスト飛行で芳しくない結果が出て、どうやら自分の考えていたことが間違えていたかもしれないと壁にぶち当たって、それでも次の演習までには軌道修正をしなくていはならない。本当ならもう少し時間が欲しいところだけど、僕の無能の所為でパイロットの時間を割くわけにもいかない。
それで、僕は悩んでいた。
悩む時間があるのなら、手を動かせばいいと思われているだろう。だけどこうして考えている時間に、頭の中で一番効率の良いい働きを考えているのだ。
机に頭を乗せて、落ち込んでいるような姿勢で視界の情報をシャットアウトしている僕は、まるで何もかもを投げ出した無能な技術者に見えただろう。
「カタギリ、きみは落ち込んでいるのか、それとも体調が悪いのか」
丸まった僕の背中の方から聞き慣れた声がした。真っ直ぐにこちらに向かってくる声はグラハム・エーカーの声だ。
落ち込んでいる時に目の前に現れるなんて、きみは本当にタイミングが良すぎる。
僕は情けなく崩れた顔をあげて、グラハムの方に振り返った。さっきまで訓練飛行をしていたグラハムは真っ白のパイロットスーツを着たままの姿でそこに立っている。
「……また、着替えもしないで…」
非難を込めた視線も、彼には通じない。だいたい、イヤミが通じない男だ。文句のある時は遠回しにではなくて直接言ってやらなければならない。
けれどその時の僕には文句を口にする元気もなかった。
小さなため息を吐くと、きみは首をかしげて僕の顔を覗き込んだ。
「元気がないな」
すっと伸びてきた手が、前髪を持ち上げて額に触れた。てっきり手袋をしていると思っていたグラハムの手は素手の状態で、温かい掌が額にふれて、驚いてしまった。びくり、と身体を震わせた僕を見てきみは笑い、
「熱はないようだな」
と、僕の事をまるで子供扱いをする。
「…うん、ちょっと落ち込んでいるだ」
遠慮のない、真っ直ぐなきみの視線にその時なぜか甘えたくなった。いつもだったら決して吐かない弱音を吐いてしまった。
落ち込んでいるんだ。
そう口にするだけで、少しだけ胸のつかえがとれたような気がした。
「…そうか…」
僕の言葉にグラハムは一瞬考えるように口元に手を持って行く。一度何かかんがえてから、うん、と首を縦に振った。
それから、さっきまで額にあたっていた手を僕の頬に寄せて、顔を近付けた。
あれ?
と、思っている間に唇が重なる。
近付いたきみは、少しだけ外の風のにおいがした。
グラハムの顔が少し離れたところで僕は我に返り、
「……何をしてるんだ」
と小さな声で抗議をすると、きみは笑ってウインクをした。僕は、きみのその綺麗な顔に非常に弱い。
「元気が出る、魔法だ」
ふふ、と小さな声を出して笑って、さっき自分で触れた僕の唇に指を乗せた。
唇の柔らかさと違う、指の温度が生々しい。
「……きみは、科学者に向かって魔法だなんてよく言う」
グラハムの手を払いのけて怒ると、グラハムは白い歯を見せて笑った。
「元気が出たようじゃないか」
笑った形になった眼に、綺麗に生え揃ったまつげがぱたぱたと音を立てるように何度も揺れた。
ああ、そんな顔をして笑われると、文句の言葉が出てこない。
それに少し、元気になってしまったみたいな。きみの魔法で。
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そのうちいちゃいちゃをエスカレートさせたいな!(笑)
ちゅうかもう自分の妄想の幅の狭さに泣けてくる。
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