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ホーマーが、ビリーをでれっでれに溺愛しているといいなあ!って思うのです。いや、してるだろ!と思うのです。



 *****
ユニオン本部にて司令官と顔を合わせることがあったので、言わなければならないと思われる事項について一言だけ進言をした。
「前線に技術開発スタッフを配置するのは、危険ではないのですか」
と。
誰の事を指しているのかはすぐに分かっただろう。私の方を振り返ったホーマー・カタギリは表情を崩さずに返事をした。
「危険であることは承知している。しかしあれも、もう子供ではない」
相変わらず、彼の事を自分の所有物のように口にする。その言い草に私が若干の嫌悪を抱いている事を知っていて、わざとらしく口にするのだ。挑発に乗せられまいとする理性は、私の彼への気持ちにつぶされていとも簡単に心の奥に仕舞われる。
すれ違いざまに少し話をするだけでいい、と思っていた私は、結局司令官を振り返って声を張り上げることになってしまった。
「わかっているのなら、なぜ止めない」
あなたが止めてくれるのなら、彼も聞いてくれるはずなのに。そう思っていた苛立ちが声になって現れていた。冷静になりたいと思う気持が心の片隅で震えている。それは大きな怒りの感情に押しやられて、ほんの少しだけ残っている理性だ。
「きみと、そのほかのパイロット、それに指揮官を信頼している、と言うことだ」
何が悪い。司令官の口調が意地悪く響いた。
この人も、私と同じであるはずだ。彼を、ビリー・カタギリを危険な目にあわせたくない、と思っているはずだ。なのに、どうしてそれを行動に出さない。私の言うことは聞かなくても、司令官の命令であれば聞いてくれるはずなのに。
むっとした表情は仮面の外からでもわかるらしい。司令官は小さく笑って、苛立つ私の肩に手をのせた。
「きみが、守ってくれるんだろう?」
嫌らしい口調で、囁かされる。それが当然だ、とでも言うように。
そうだ、確かにそれが当然だ。
しかし、予期せぬ事態を未然に防ぐことができるのにしない。そんなあなたの言うことを聞きたくはない。
「心配なら、きみが連れて行くといい。一番の特等席で、あれに見せてやってくれ」
ソレスタルビーイングの壊滅を。
皮肉のように、長髪のように、声が響いた。
(歪んでいる…)
この人の愛情は、きっと歪んでいる。
けれど、その言葉を受け止めて正直に頭を縦に振る私もまた、歪んでいる。
最良の選択がどこにあるのか、答えは誰にもわからない。ただ、護りたいと思う気持が、彼を一番に想う気持が、歪んでしまった結果だ。
「それは…命令ですか」
「いや、提案だよ」
肩に乗った手を、払いのけるように背中を向けた。本来の進行方向に振り返って、今まで話をしていた人に背中を向けた。
ふ、と小さく笑われたような気がしたが、たぶん気の所為だろう。
青臭いやつだ、と囁かれたような気がしたが、それも気の所為だろう。





>>>
なんかもう、そうゆう妄想です。妄想。
ホーマーがビリーと仲良しのグラハムに嫉妬して意地悪しちゃえばいいんじゃない!!ってゆう妄想です(笑)
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