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ビリーがグラハムの事を大好きでもやもやしているのと、グラハムがビリーの事を大好きでもやもやしているのを、考えるのが好きです。
*****
今でも、時々夢に見るんだ。
あの暗い宇宙で漂っていたフラッグの事を。勿論それはきみの事。
本当に、あの時は死んでしまったかと思った。コントロールルームで取り乱して不覚にも泣いてしまった。グラハムを早く回収してくれ、と叫んだのを見て落ち着いてください、と言われた。
そんなところだけを妙に冷静になって見ていた自分を覚えている。
あの時の焦ったような、絶望の淵のような、そんな気持ちをきみはわかってくれるだろうか。
夢に見ると、決まって汗をかいて、夜中に目を覚ます。手のひらが冷たくなって、それからしばらくまた眠れなくなる。
今日も、眠りの途中での急な覚醒からすぐに体温が引いて行くのを感じでいた。すっと引いて行く冷たい血の気配にどきどきしながら、顔を横に向ける。
隣には、僕がその時失ってしまったと思ったきみの寝顔がある。
(そうか……おじさんちだったっけ。ここ)
グラハムの強い希望で、なぜかベッドを持ち込まずにタタミの上に直に布団を敷いて寝ている。多分、悪夢はこのどうしても背中をまっすぐにせざるを得ない硬い床の所為だろう。今までスプリングの利いたベッドの上でしか寝たことがなかったものだから、タタミの上で就寝するのは想像以上の苦痛だ。
それでも、隣で眠るきみはまるでそんな事を気にしていないようにすやすやと寝息を立てている。
二組の布団を敷いているので、きみとの距離は少し遠い。手を伸ばしても容易には届かない。
眠っている横顔を、僕は何度か見たことがある。勿論きみは人前で眠るようなタイプの人ではないから、僕が見た寝顔なんてたかが知れている。僕は昼寝をするのに付き合ってくれて、僕が先に目を覚ました時と、少し前まで入院していたベッドの上でと。
きみの寝顔を見るのは好きだった。
長いまつげが呼吸と一緒に細かく震えて、綺麗な形の唇から、時々息を吐く。真っ白の頬が柔らかく上下するのを、見るのが好きだった。
さすがに再生治療をしているときは、このまま目を覚まさなかったらどうしようか、と思っている不安の方が大きかったので、今はもう寝顔を好きだなんて素直には思えなくなってしまったけれど。
(グラハム…)
届かない事がわかっていて、きみの寝顔にそっと手を伸ばした。
もう、きみを失いたくない。
あんな思いをするのはたくさんだ。
その手に、その頬に、触れて存在を確かめたかった。もう二度ときみが消えないと言う事実を確かめたかった。
伸ばした手は結局きみに触れることはなかったけれど、視界の中にはっきりと僕の手がきみの頬に重なって見えた。
(……少しだけでも、影響を与えることができるのなら…)
今までも、そしてこれからも。きみの人生に少しでも関わることができるのなら。
(それ以上に嬉しい事なんて、何もない)
目のあたりがじわりと熱くなった。夢から覚めた瞬間に一気に上がった心拍数は、今はもう落ち着きを取り戻している。溢れて来た涙で視界は揺れたけれど、それでも目を閉じたくなかった。
きみが、ここに居る。
それを確かめたくて、目を逸らせなかった。
>>>
それでこの二人はいつかうまくいくのか?って考えたけど、答えはでなかった!(笑)
ビリーはグラハムが宇宙空間で漂っているのを知らないと思いますよ…ほら、彼アロウズじゃなくてリボンス側にいたから。リボンズがわざわざビリーに、自分が作ったMSがどうなったかなんて情報をいちいちくれるとは考えにくい…。技術者としてのビリーは必要だけど、ビリーのメンタルの弱さに付け込んだリボンズはたぶん「これだから人間は…」とか思っているのだと思う(笑)でもまあ、そんなメンタルの弱さを含めてビリーが大好きです。
って言ったら、「あんたはダメな人間が好きなんだよ」って言われた。
えー、そうなのかな…。
あの暗い宇宙で漂っていたフラッグの事を。勿論それはきみの事。
本当に、あの時は死んでしまったかと思った。コントロールルームで取り乱して不覚にも泣いてしまった。グラハムを早く回収してくれ、と叫んだのを見て落ち着いてください、と言われた。
そんなところだけを妙に冷静になって見ていた自分を覚えている。
あの時の焦ったような、絶望の淵のような、そんな気持ちをきみはわかってくれるだろうか。
夢に見ると、決まって汗をかいて、夜中に目を覚ます。手のひらが冷たくなって、それからしばらくまた眠れなくなる。
今日も、眠りの途中での急な覚醒からすぐに体温が引いて行くのを感じでいた。すっと引いて行く冷たい血の気配にどきどきしながら、顔を横に向ける。
隣には、僕がその時失ってしまったと思ったきみの寝顔がある。
(そうか……おじさんちだったっけ。ここ)
グラハムの強い希望で、なぜかベッドを持ち込まずにタタミの上に直に布団を敷いて寝ている。多分、悪夢はこのどうしても背中をまっすぐにせざるを得ない硬い床の所為だろう。今までスプリングの利いたベッドの上でしか寝たことがなかったものだから、タタミの上で就寝するのは想像以上の苦痛だ。
それでも、隣で眠るきみはまるでそんな事を気にしていないようにすやすやと寝息を立てている。
二組の布団を敷いているので、きみとの距離は少し遠い。手を伸ばしても容易には届かない。
眠っている横顔を、僕は何度か見たことがある。勿論きみは人前で眠るようなタイプの人ではないから、僕が見た寝顔なんてたかが知れている。僕は昼寝をするのに付き合ってくれて、僕が先に目を覚ました時と、少し前まで入院していたベッドの上でと。
きみの寝顔を見るのは好きだった。
長いまつげが呼吸と一緒に細かく震えて、綺麗な形の唇から、時々息を吐く。真っ白の頬が柔らかく上下するのを、見るのが好きだった。
さすがに再生治療をしているときは、このまま目を覚まさなかったらどうしようか、と思っている不安の方が大きかったので、今はもう寝顔を好きだなんて素直には思えなくなってしまったけれど。
(グラハム…)
届かない事がわかっていて、きみの寝顔にそっと手を伸ばした。
もう、きみを失いたくない。
あんな思いをするのはたくさんだ。
その手に、その頬に、触れて存在を確かめたかった。もう二度ときみが消えないと言う事実を確かめたかった。
伸ばした手は結局きみに触れることはなかったけれど、視界の中にはっきりと僕の手がきみの頬に重なって見えた。
(……少しだけでも、影響を与えることができるのなら…)
今までも、そしてこれからも。きみの人生に少しでも関わることができるのなら。
(それ以上に嬉しい事なんて、何もない)
目のあたりがじわりと熱くなった。夢から覚めた瞬間に一気に上がった心拍数は、今はもう落ち着きを取り戻している。溢れて来た涙で視界は揺れたけれど、それでも目を閉じたくなかった。
きみが、ここに居る。
それを確かめたくて、目を逸らせなかった。
>>>
それでこの二人はいつかうまくいくのか?って考えたけど、答えはでなかった!(笑)
ビリーはグラハムが宇宙空間で漂っているのを知らないと思いますよ…ほら、彼アロウズじゃなくてリボンス側にいたから。リボンズがわざわざビリーに、自分が作ったMSがどうなったかなんて情報をいちいちくれるとは考えにくい…。技術者としてのビリーは必要だけど、ビリーのメンタルの弱さに付け込んだリボンズはたぶん「これだから人間は…」とか思っているのだと思う(笑)でもまあ、そんなメンタルの弱さを含めてビリーが大好きです。
って言ったら、「あんたはダメな人間が好きなんだよ」って言われた。
えー、そうなのかな…。
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