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最近、晴れると日中は暖かいですよね…。
冬なのに!
ちょっと冬らしい(?)お話が書きたくなりました。

いつも拍手をありがとうございます!




 *****

クリスマスの少し前、やたらと冷え込む日が続くなあ、と思っていたらある日雪が降った。僕たちが住んでいるところでは雪が降るなんて珍しい事ではなかったけれど、ちらちらと空から落ちてくる雪を見ていたら、なんだかとてもさみしい気持ちになった。
なのに、その空から視線を戻すことができない。どうしてだかは、分からない。
アパートのベランダに出て空を見上げる。風に吹かれて屋根のあるベランダにも少しだけ雪が落ちてくる。
(つめたい…)
肌に触れた白い雪は、体温ですぐに跡形もなく溶けてしまった。
「ビリー、風邪をひくぞ」
僕の後姿を見つけたきみが、すぐに追いかけてベランダに出てくる。僕が振り返るよりも早く
、きみの腕が僕の腰のあたりに巻き付いた。
「寒いだろう?」
顔を覗き込んで聞いてくるきみを見て、僕は思わず笑ってしまった。きみが後ろに立っていてくれるだけでさっきまでと気温が違う。きみが触れていないところは冷たいのに、きみが触れているところはとても暖かい。…いや、熱い。
顔だけ振り返って後ろのきみを見ると、きみは僕の瞳を見て声を出さずに笑った。
ああ、きみの笑顔を見ていると心もあったかくなるよ。
「積もるかなあ」
手のひらを上に向けて、降ってくる雪を受け止めようとする。手のひらですぐに溶けてしまう雪は、多分まだ積もったりはしないだろう。
「積もればいいな」
後ろから、きみの声がする。
「嫌だよ、」
「どうして?」
「寒いし、道も危なくなる。雪かきだって面倒臭いだろう」
子供みたいにはしゃいでいるきみに水を差すような事を言うと、きみは拗ねた顔をして黙り込んだ。そんな顔が面白くて、僕はわざときみの楽しみを奪うような事を言うんだけど、きみはぼくの考えている事をまるでわかっていない。
「なら、南の方にでも行くか」
後ろから、きみの手が両方から僕の腰のあたりを抱いた。後ろから抱き締められるのも別に嫌じゃないけれど、立っていると僕の方が長身なので密着されると振り返っても顔が見れなくなる。それは非常に残念だ。
僕は身体を反転させて、ベランダの手すりに背中を預けた。きみの顔を正面から覗き込んで、笑ってしまった。
「あったかいところもいいね。クリスマス休暇に連れて行ってくれる?」
わざと甘えるような口調で聞くと、きみはうん、と頷いてくれた。
空から舞い落ちる雪が、肩に触れて形がなくなる。きみが後ろから抱きしめてくれるから全然寒くなかった。
本当は、雪も嫌いじゃない。
きみが居ればどこだっていいんだ。僕の居場所は、どこだって。










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リアル放送当初はぎりぎりしたものが面白いなあ、と思っていたのですが、
今はこうゆうバカップル的なものを書くほうが心がいやされます。
ヤンデレビリーも嫌いじゃないけどやっぱりちょっとドジっこなビリーがいいと思うのです。
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